伝統の技術で京都の未来を拓く
-シルクからカーボン硝子繊維を視野に-
進化し続ける西陣織
明治35年創業の初代当主が、西陣で初めてジャカード機を導入し、新たな織物制作に挑戦して以来、ジャカード機による織物制作にこだわりつつ、新素材との融合を計るなど、長年生まれてきた伝統とその技術の進化を求めて事業を展開している。
高貴さの基調は有職文様にあり
明治以前からの京都の朝廷や公家文化に基づく織物の伝統様式=有職文様。それらの文様の持つ意味を大切にする文化を維持、育てる気持ちが、十二単の制作や皇室に関連する織物文化にも関わりを持つなど、一貫した織物制作のベースとなっている。
技術の継承と担い手の育成を目指して
ベテラン職人による技術の継承を目的に、若い職人の育成に力を注ぎ、さらに将来へ向けては、技術への理解を共有する仲間と連携した生産活動にも積極的に取り組んでいる。