型を起こし、色を合わせ、
版を重ねて 手で染める
多種多様な要求を実現するスクリーン染めの技術
スクリーン型を用いて、風呂敷や手拭などの和装小物や着尺などを手染めしている。 型染は手作業でありながら量産が可能であり、さらにスクリーン染はテーブルクロスや座布団、布団地など用途も幅広い。また、正絹・綿・合織等を染める各種の染料がそろっており、色・柄・素材の変化にもフレキシブルに対応できる。
成功は膨大な数の思考錯誤の上に成り立つ
新しい繊維素材が出るたび、全く違う取り扱いの難しさを克服しつつ、失敗もして今日の技術を積み上げてきた。その結果として、様々な種類の素材に対する手染めの技術については、圧倒的な経験値と情報量を持っている。
手作業が生み出す本物の技
多彩な色使いやぼかしは「引染」ならではのもので、臨機応変な染め方は手作業 でしか生み出し得ない特別な表現方法といえる。刷毛に含ませる染料液量や用法に は習熟した技能が必要とされ、それぞれが培った本物の匠の技と伝統を支える「引 染」の技術の素晴らしさを、和洋の垣根を越えて未来に伝え続けたいと考えている。