「引染」は世界的にも珍しい染めの技術で、ひとつの刷毛で染める独特 のグラデーション表現によって生まれる色とぼかしにより、手作業ならでは の温もり感ある製品づくりを特徴とする。
現在17事業所で運営されている組合の各事業所は、着物、帯などを得意とす るところや、広巾のカーテン地、法被やのれん、スカーフやショール、バッグや小 物類まで、伝統の技術をベースに、相互の技術の共有や情報交換による技術の 向上を計り、新しい分野への発展の構想を生み出している。
多彩な色使いやぼかしは「引染」ならではのもので、臨機応変な染め方は手作業 でしか生み出し得ない特別な表現方法といえる。刷毛に含ませる染料液量や用法に は習熟した技能が必要とされ、それぞれが培った本物の匠の技と伝統を支える「引 染」の技術の素晴らしさを、和洋の垣根を越えて未来に伝え続けたいと考えている。
「引染」は生地の両端を「張り木」で引っ張り、「伸子」で生地の横方向をのばし、生地の端から染料液を含ませた刷 毛を動かしてむらにならないよう手早くしっかりと染めていく。ぼかしの場合には基本的に淡色部分からはじめ、手早く 反対側から濃色の刷毛でぼかしを合わせ、淡濃両色の染料液量のバランスをコントロールするところに技術の秘訣が あるといえる。
糸や縫い目まで再現された超高解像度の画像を見ることができます。
引染組合 / Tm-00002 / かすみぼかし / 引染ぼかし / 絹
W920mm
絹に5色ほどを使用し、刷毛でかすみの繊細さを丁寧にぼかし上げ、品の良さを表している。
3D VR撮影による京都の染織技術を支える工房の様子をWebからバーチャルツアーで体験することができます。
京都の伝統技術（染・織・絞）で生産したテキスタイルのオーダー製品
テキスタイルを表層部分に用いたアートパネル
テキスタイル生地を使用したカーテン
全商品について：製作可能寸法は、各事業者のサイズ・最大織り巾により異なります
ガラス・アクリル商品について ＊：製品の厚みは用途や使用サイズ、生地によって異なります
壁紙について＊：【不燃】不燃対応 【準不燃】準不燃対応
※上記の記載のない場合は防火非対応
※織物壁紙は柄が正確に合わないため、ジョイント部分が目立つ場合がございます
シルクスカーフ
綿帆布
引染パネル
京都の染織事業者の伝統技術や製品へのこだわりをムービーで紹介します。
理事長 隄 信雄
